第02回
ワーク・イン・ライフ:大学教員としての働き方と生活の調和
総務人事局長 新堂 孝
恥ずかしい話ですが、私はダイバーシティ推進室のメンバーでありながら、「ワーク・イン・ライフ」という言葉や概念をこれまで認識していませんでした。 前号の本企画を拝読し、さらに今回、本原稿執筆のお話をいただいたことで、推進室の一員としてだけでなく、一人の人間としても、この考え方が非常に重要であることにようやく気づいた次第です。 「ワーク・ライフ・バランス」が仕事と生活の調和を目指すのに対し、「ワーク・イン・ライフ」は、仕事と生活が自然に溶け合い、互いを豊かにするという考え方です。 このように捉えると、「ワーク・イン・ライフ」は、働くすべての人の生き方そのものを表す概念だと言えるのではないでしょうか。 今回の執筆を通じて、私自身の大学(法人)職員としてのこれまでの歩みを振り返り、「働くこと」の意味について改めて考える機会となりました。 働くことは、社会との接点であり、自分の価値を発揮する場であり、さらには人生を形づくる重要な要素であることを再認識しました。 また、仕事を通じて得た経験や人との関係が、私生活にも新たな視点や喜びをもたらしてくれていることにも気づきました。 逆に、私生活でのさまざまな経験が、仕事において学生や教職員と接する際に、相手の立場に寄り添い、的確な対応をする力として活かされているとも感じています。 仕事か私生活かという二者択一ではなく、「自分の人生」を主語に置き、その中に仕事という要素がある――そんな柔軟な姿勢こそが、これからの時代をよりよく生きる鍵になるのではないでしょうか。 もちろん、人によってはオン・オフを明確に分け、メリハリをつける方が合っていると感じる場合もあるでしょう。 ですので、これはあくまでも一つの考え方として、参考にしていただければと思います。 冒頭でも述べたように、「ワーク・イン・ライフ」という考え方を知らなかった私には、皆さんの参考になるような具体的な事例はありません。 それでも、皆さんが「働くこと」の意味を見つめ直すきっかけとなれば幸いです。