活動報告 / ACTIVITY REPORT

第2回ダイバーシティ座談会を開催しました

2026年1月21日(水)、世田谷キャンパスにて、「第2回ダイバーシティ座談会(学生交流会)」を開催しました。本座談会は、ダイバーシティ推進室の担当ユニットが中心となり、障がいのある学生のみなさんが日頃感じているキャンパス生活上の課題や、授業における課題を共有することを目的として実施したものです。当日は、学部生・大学院生に加え、推進室スタッフやユニット所属の職員も参加し、和やかな雰囲気の中で意見交換を行いました。 当日の主な内容は以下の通りです。

緊急時の情報が届きにくい―学内放送の「見える化」への要望 座談会の冒頭では、避難訓練等の際に流れる学内放送について話題になりました。聴覚に障がいのある学生からは、「緊急事態らしいことは分かっても、指示内容までは分からないことがある」「放送だけだと把握が難しい」といった意見がありました。 また、高校では掲示板等で情報が提示されていた経験に触れつつ、大学でも放送に加えて、可能であればTCUアプリでの通知など、音声以外の手段で情報を受け取れる仕組みがあると安心につながる、という意見がありました。

講義は対応できても「複数人の会話」は難しい―グループワークにおける課題 授業面では、講義形式では補聴支援機器の活用などにより対応できる一方で、グループワークやディスカッションの場面では、複数人が同時に話すことで話者が追いづらくなり、内容の把握が難しくなるという課題があげられました。 特にSD PBL(※)など、議論が中心となる授業では、ロジャー等の補聴支援機器を利用しても限界があり、場面に応じた対策の必要性が課題としてあげられました。 また、支援の際には、特に学部・学科内において学生が困りごとを伝えやすい環境づくりや、授業運営上の工夫(人数・座席配置・発言ルール等)を教員と相談しながら整えることの大切さも話題になりました。 ※SD PBL(Sustainable Development Project organized Problem Based Learning):持続可能な社会の発展に資する人材育成という本学の教育目標のためのオリジナルなPBLです。「自らの価値観」を見つめ直し、「主体的に学ぶ力」や、「様々なボーダーを超えて持続可能な社会づくりに参画するための実践力」の育成に重点をおいています 。

音声の「文字化」やノートテイク―工夫事例がある一方、環境整備も課題 講義等における対応に関する具体的な事例として、ノートテイクの協力や、マイク音声を端末に送信して文字化するアプリなどが紹介されました。また、グループディスカッションの発言を文字で残す機器・ソフトウェアの活用例も挙がり、学習場面に応じた支援の状況が共有されました。 一方で、こうした支援を十分に機能させるには、教室環境(機器接続、音の回り込み等)や運用面の調整が必要になるとの課題もありました。

「一人一人が戦っている」から「つながれる」場へ―参加しやすい仕組みづくり 学生同士のつながりについては、同じような困りごとがあっても交流の機会が少なく、「不便を感じていても、一人一人が戦っているみたいな感じ」という言葉が印象的でした。 座談会がそうした学生同士のコミュニケーションの場となるとうれしいといった意見や、参加へのハードルが少し高いので、友人同伴を可能とするなど、初めてでも参加しやすい環境づくりへの提案がありました。 また、困りごとが顕在化しやすい入学直後からゴールデンウィーク頃の時期に合わせた開催や、年に複数回の小規模な交流機会(気軽に相談できる場)を設けることが有効ではないか、という意見もありました。

進路・就職の相談先について―キャリア支援と学科の窓口 進路・就職の話題では、障がい者採用を含む情報収集や相談はキャリア支援の窓口で行えることに加え、希望分野によっては学科の就職担当教員など、複数の相談ルートを活用することができるとの情報共有がありました。

今回の座談会を通じて 今回の座談会では、授業における状況、緊急時の情報伝達、学生同士のつながり、進路支援まで、キャンパスの生活全体に関わる課題がテーマとなりました。 今回いただいた内容等も踏まえつつ、東京都市大学およびダイバーシティ推進室では、引き続き、多様な学生がそれぞれの個性を最大限に発揮し、大学生活を充実させるための支援を行ってまいります。